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12.232020
【インテリアの歴史】古代ローマ建築の傑作「パンテオン」

1890年も前に建てられた古代ローマ建築
インテリアの歴史を語る上で、古代ローマ建築の傑作「パンテオン」は欠かすことのできない建造物です。
現在もローマで見ることができるこの万有神殿パンテオンは、128年に建てられました。この美しく迫力のある神殿は、今からおよそ1890年も前に建てられたことになります。
パンテオンのドームの直径と高さは43.2mで完全な球体の姿を持ち、入口を飾る柱の高さは12.5mにも及びます。この柱は一本の花崗岩で作られていて、見上げて眺めるこの建造物の迫力は、息を呑むほど美しく感じられます。
ドームの内面は、台形の格間(ごうま)が規則正しく並ぶ格天井(ごうてんじょう)で、階段上の彫り込みは天井の重量を軽減する役目も担っています。このような格天井のドームは多くの古典主義の建物に引用されているようです。また、ドームの底の部分が自身の重みで外側に開いてしまう「スラスト」という現象を抑えるため、円堂の壁の厚みは下に行くほど厚くされていて、その厚みは6mもあります。壁の厚みを利用して、その一部分を彫り込み礼拝堂が設けられています。
民衆がそれぞれ信じる神を祈るというローマの信仰心が時代と共に次第に薄まっていき、後にこのパンテオンはキリスト教の聖堂となっています。
信仰に反する建築物は取り壊される事が常識とされていましたが、このパンテオンは最高傑作の建造物故に聖堂へと生まれ変わりました。今日私たちがここで建築の最高傑作と称される「パンテオン」を見ることができるのは奇跡です。ローマを訪れる際は必見です。
■ローマ パンテオン
Piazza della Rotonda, 00186 Roma RM, イタリア
(地下鉄A線で「Barberini駅」で下車後、徒歩約15分)
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